蒼嶺学園大学は、創立者・青柳修三郎博士の「蒼嶺の精神」——清らかさ、強靭さ、平等、修養——を基盤に、実学重視の教育を徹底しています。
実学とは、単なる知識の蓄積ではなく、現実の社会課題に直面し、実際に役立つ知恵と行動力を身につけることです。本学では、厳格な規律と全寮制の環境を活かし、理論と実践を不可分に結びつけた教育を実践しています。実学重視の背景と意義博士は、欧州留学で学んだ理論の美しさと同時に、「机上の学問だけでは人は社会で生き抜けない」と痛感しました。特に、博士自身の幼少期の苦難や、帰国後に見た若者たちの現実的な悩みから、「学問は人を護り、社会をより良くする力でなければならない」と確信しました。本学の実学重視は、以下の意義を持っています。

  • 現実の厳しさを身体で知る
    全寮制の共同生活、朝体操・体育必修、厳しい指導は、快適さを排除した環境で「逆境下での判断力」と「長期的な忍耐力」を養います。これらは、卒業後の職場や人生で直面するプレッシャーや失敗に耐え、冷静に行動するための実践的な訓練です。
  • 理論を即座に実践へつなげる
    少人数ゼミやフィールドワークを重視し、学んだ理論をすぐに現実の問題解決に適用します。例えば、地域経済調査や模擬裁判、臨床実習(医療系)を通じて、学生は「知識がどう社会を変えるか」を身体で学びます。
  • 倫理と責任を伴う実践力
    実学は利益や効率だけを追うものではありません。博士の「清らかさ」の理念のもと、学生は「正しい選択をする強さ」と「弱者を守る責任感」を同時に身につけます。厳しいルールの中で他者と向き合う経験が、倫理的リーダーシップの基盤となります。

実学重視の具体的な取り組み

  • 全寮制生活を通じた日常の実践
    門限厳守、共用スペースのマナー、清掃当番などは、社会での協調性と責任感を日々鍛えます。
  • 体育活動を通じた身体的実践
    厳しい鍛錬は、快適さを排除し、「身体が限界を迎えても心が折れない」実践力を養います。
  • 学部ごとの実践教育
    経営経済学部では企業分析プロジェクト、法学部では模擬裁判、教育学部では地域学校実習、理工学部では実験・開発、医療系では臨床現場での実践——すべてが理論と現実の橋渡しです。
  • 高原環境を活かしたフィールド学習
    清里高原の自然・地域社会を教材に、持続可能な社会課題解決を考える機会を豊富に提供します。

学部長・教員からの言葉「本学の実学は、机上ではなく身体と心で学ぶものです。厳しい環境で得た知恵は、社会に出てからこそ輝きます。皆さんが蒼嶺で身につけた実践力は、どんな現実にも立ち向かえる武器となるでしょう。」蒼嶺学園大学は、実学を通じて、理論を知るだけでなく、現実を変える力を皆さんに与えます。
博士の遺志である「人を護り、社会を良くする学問」を、ここで共に実践しましょう。

── 蒼嶺学園大学 教務課