概要
看護学部は、蒼嶺学園大学の医療系学部として、看護師としての高度な専門知識と技術を修得し、患者の心身を深く理解して支える強い使命感を持った看護人を育成します。
在籍学生約400名(女子学生比率約85%)。緑ヶ丘医療キャンパスを拠点とし、附属病院や提携医療機関での豊富な臨床実習を特徴とします。
設立は1990年(医学部と同時)と比較的新しい学部ですが、本学の「蒼嶺の精神」を看護教育に徹底的に取り入れ、厳格さと深い人間性を両立させた看護師養成を行っています。
教育理念と特徴
看護学部は、創立者・青柳修三郎博士の「蒼嶺の精神」——清らかさ、強靭さ、平等、修養——を基盤に、看護を「患者の痛みと尊厳を護り、弱者を支える奉仕の道」と位置づけています。私たちは、単なる技術者ではなく、患者の心身全体を理解し、どんな状況でも寄り添える「清らかで強靭な看護人」を育てることを目指します。
- 患者の痛みへの深い共感と倫理の徹底
看護知識・技術を学ぶだけでなく、全寮制の規律生活や体罰・羞恥指導を通じて、「患者の苦しみを自分の痛みとして受け止める謙虚さ」と「過酷な現場に耐える強さ」を身体的に身につけます。看護は権威ではなく奉仕である——博士の「清らかさ」の理念が、すべての実習と授業に貫かれています。 - 少人数教育と実践重視の臨床指導
1学年約100名の少人数制を徹底。早期から附属病院での臨床実習を豊富に組み、教員1名に対し学生6〜8名の密度の高い指導を行います。患者との対話やケア実践を繰り返すことで、知識だけでなく「患者の立場に立つ共感力」と「冷静な観察力」を養います。これは、博士の「平等」の理念を反映し、患者の出自や状況に関わらず最善を尽くす姿勢を育てます。 - 全寮制環境を活かした人間力の鍛錬
朝体操・体育必修、制服着用、門限厳守などのルールは、長時間勤務や夜勤で求められる自己規律力と耐久力を自然に育みます。特に、鍛錬と体育活動は、快適さを排除した環境で「患者の苦しみに寄り添いながら自分を保つ身体」と「精神の強靭さ」を鍛えます。看護師として、患者の痛みを共有しながらも崩れない力——それを、ここでの日々が教えてくれます。 - 患者と社会への深い向き合い方
緑ヶ丘医療キャンパスの立地を活かし、早期からの臨床実習と地域看護活動を重視。学生は実際の患者と向き合い、「看護がどう人を護るか」を実感します。これは、博士の「修養」の精神——学問を自己完結ではなく、患者と社会の幸福に還元する姿勢——を現代的に実践したものです。
看護学部は、厳しさの中でこそ生まれる「清らかで強靭な使命感」を信じています。
皆さんがここで得るものは、単なる看護師免許ではなく、どんな状況でも患者の心身と尊厳を守れる看護人としての人間力です。社会に出てからも、蒼嶺での経験が皆さんを支え続けるでしょう。
── 蒼嶺学園大学 看護学部