概要

法学部は、蒼嶺学園大学の伝統学部の一つとして、法の理論と実践を深く学び、正義を実現する強い意志と倫理観を持った法曹・行政人を育成します。
在籍学生約450名(女子学生比率約60%)。清里高原キャンパスを拠点とし、全寮制の厳格な環境の中で、法学の専門性と人間力を同時に磨きます。
設立は1947年の新制大学移行時と古くからあり、本学の「蒼嶺の精神」を最も強く体現する学部として位置づけられています。

教育理念と特徴

法学部は、創立者・青柳修三郎博士の「蒼嶺の精神」——清らかさ、強靭さ、平等、修養——を基盤に、法を「社会の弱者を守り、不当な権力から人々を護る盾」と位置づけています。私たちは、単なる法律知識の習得ではなく、権力や圧力に屈せず、正義を貫く「清らかで強靭な法の担い手」を育てることを目指します。

  • 正義と倫理の徹底的な追求
    法理論を学ぶだけでなく、全寮制の規律生活や体罰・羞恥指導を通じて、「権力の濫用に耐え、正しい判断を下す強さ」と「弱者の立場に立つ謙虚さ」を身につけます。法は強者の道具ではなく、博士の真の願いである「不当な支配から人を護る」ためのものである——この信念がすべての授業に貫かれています。
  • 少人数教育と対話型授業の重視
    1クラス20〜25名の少人数制を徹底。2年生からのゼミは教員1名に対し学生6〜8名という極めて密度の高い指導を行います。模擬裁判やディベートを多用し、異なる立場からの議論を繰り返すことで、相手の痛みを理解しつつ、自分の信念を曲げない力を養います。これは、博士の「平等」の理念を反映し、性別や出自ではなく純粋な論理と人間性で正義を主張する姿勢を育てます。
  • 全寮制環境を活かした人間力の鍛錬
    朝体操・体育必修、制服着用、門限厳守などのルールは、自己規律力と長期的な忍耐力を自然に育みます。特に、上半身裸の体育活動(白のハーフパンツが学部識別色)は、快適さを排除した環境で「逆境下での冷静な判断力」を鍛えます。法の現場では、感情的な圧力や権力の誘惑に耐え、弱者を守る判断が求められます——それを、ここでの日々が身体的に教えてくれます。
  • 社会正義への実践的アプローチ
    高原の孤立した環境を活かし、模擬立法や地域社会の法的課題調査を行います。学生は、キャンパス周辺の実際の事例を基に、「法がどう人々を護るか」を考え、提案します。これは、博士の「修養」の精神——学問を自己完結ではなく、社会の公正に還元する姿勢——を現代的に実践したものです。

法学部は、厳しさの中でこそ生まれる「清らかで強靭な正義感」を信じています。
皆さんがここで得るものは、単なる法律知識ではなく、どんな権力にも屈せず、弱者を守れる法の担い手としての人間力です。社会に出てからも、蒼嶺での経験が皆さんを支え続けるでしょう。

── 蒼嶺学園大学 広報課