概要
医学部は、蒼嶺学園大学の伝統学部の一つとして、医師としての高度な専門知識と技術を修得し、患者の命と尊厳を守る強い使命感を持った医療人を育成します。
在籍学生約300名(女子学生比率約35%)。緑ヶ丘医療キャンパスを拠点とし、附属病院や提携医療機関での豊富な臨床実習を特徴とします。
創立時の1910年から設置された最も古い学部であり、本学の「蒼嶺の精神」を医療教育の基盤に据え、厳格さと深い人間性を両立させた医師養成を100年以上にわたり続けています。
教育理念と特徴
医学部は、創立者・青柳修三郎博士の「蒼嶺の精神」——清らかさ、強靭さ、平等、修養——を基盤に、医学を「患者の苦しみを深く理解し、不当な圧力に屈せず命を守る使命」と位置づけています。私たちは、単なる疾患治療の技術者ではなく、患者の心身全体を護り、社会の弱者を支える「清らかで強靭な医師」を育てることを目指します。
- 患者中心の倫理と使命感の徹底
医学知識・技術を学ぶだけでなく、全寮制の規律生活や体罰・羞恥指導を通じて、「命を預かる責任の重さ」と「患者の痛みに寄り添う謙虚さ」を身体的に身につけます。医療は権威ではなく奉仕である——博士の「清らかさ」の理念が、すべての実習と授業に貫かれています。 - 少人数教育と実践重視の臨床指導
1学年約50名の少人数制を徹底。早期から附属病院での臨床実習を豊富に組み、教員1名に対し学生4〜6名の密度の高い指導を行います。患者との対話や模擬診察を繰り返すことで、知識だけでなく「患者の立場に立つ共感力」と「冷静な判断力」を養います。これは、博士の「平等」の理念を反映し、患者の出自や状況に関わらず最善を尽くす姿勢を育てます。 - 全寮制環境を活かした人間力の鍛錬
朝体操・体育必修、制服着用、門限厳守などのルールは、過酷な医療現場で求められる自己規律力と耐久力を自然に育みます。特に、鍛錬・体育活動は、快適さを排除した環境で「長時間の手術や夜勤に耐える身体」と「精神の強靭さ」を鍛えます。医師として、患者の苦しみに寄り添いながら自分を保つ力——それを、ここでの日々が教えてくれます。 - 社会と患者の痛みへの深い向き合い方
緑ヶ丘医療キャンパスの立地を活かし、早期からの臨床実習と地域医療活動を重視。学生は実際の患者と向き合い、「医学がどう人を護るか」を実感します。これは、博士の「修養」の精神——学問を自己完結ではなく、患者と社会の幸福に還元する姿勢——を現代的に実践したものです。
医学部は、厳しさの中でこそ生まれる「清らかで強靭な使命感」を信じています。
皆さんがここで得るものは、単なる医師免許ではなく、どんな状況でも患者の命と尊厳を守れる医療人としての人間力です。社会に出てからも、蒼嶺での経験が皆さんを支え続けるでしょう。
── 蒼嶺学園大学 医学部