概要
教育学部は、蒼嶺学園大学の伝統学部の一つとして、小学校・中学校・高等学校の教員をはじめ、教育現場で子どもたちの成長を支える強い使命感と実践力を持った教育者を育成します。
在籍学生約400名(女子学生比率約70%)。清里高原キャンパスを拠点とし、全寮制の厳格な環境の中で、教育理論と現場実践を深く結びつけた教育を行っています。
設立は1965年と本学の中核学部の一つであり、「蒼嶺の精神」を教育者に最も強く求める学部として位置づけられています。
教育理念と特徴
教育学部は、創立者・青柳修三郎博士の「蒼嶺の精神」——清らかさ、強靭さ、平等、修養——を基盤に、教育を「子どもたちの心身を護り、不当な圧力から守りながら自立を促す使命」と位置づけています。私たちは、単なる知識伝達者ではなく、子どもたちの痛みを理解し、逆境に耐えて導く「清らかで強靭な教育者」を育てることを目指します。
- 子どもたちの痛みへの深い共感と倫理の徹底
教育理論を学ぶだけでなく、全寮制の規律生活や体罰・羞恥指導を通じて、「子どもたちの苦しみを自分の痛みとして受け止める謙虚さ」と「過酷な教育現場に耐える強さ」を身体的に身につけます。教育は権威ではなく奉仕である——博士の「清らかさ」の理念が、すべての授業と実習に貫かれています。 - 少人数教育と実践重視の学校実習
1クラス20〜25名の少人数制を徹底。早期から近隣の提携校での実習を豊富に組み、教員1名に対し学生6〜8名の密度の高い指導を行います。授業実践や子どもとの対話を繰り返すことで、知識だけでなく「子どもの立場に立つ共感力」と「冷静な指導力」を養います。これは、博士の「平等」の理念を反映し、子どもの出自や状況に関わらず最善を尽くす姿勢を育てます。 - 全寮制環境を活かした人間力の鍛錬
朝体操・体育必修、制服着用、門限厳守などのルールは、教師として求められる自己規律力と耐久力を自然に育みます。特に、鍛錬・体育活動は、快適さを排除した環境で「子どもたちの前で崩れない身体」と「精神の強靭さ」を鍛えます。教育者として、子どもの苦しみに寄り添いながら自分を保つ力——それを、ここでの日々が教えてくれます。 - 子どもと社会への深い向き合い方
高原の環境を活かし、地域の学校や児童施設との連携実習を重視。学生は実際の子どもたちと向き合い、「教育がどう人を護り、育てるか」を実感します。これは、博士の「修養」の精神——学問を自己完結ではなく、子どもと社会の幸福に還元する姿勢——を現代的に実践したものです。
教育学部は、厳しさの中でこそ生まれる「清らかで強靭な使命感」を信じています。
皆さんがここで得るものは、単なる教員免許ではなく、どんな状況でも子どもたちの心身と未来を守れる教育者としての人間力です。社会に出てからも、蒼嶺での経験が皆さんを支え続けるでしょう。
── 蒼嶺学園大学 教育学部