概要
理工学部は、蒼嶺学園大学の7学部のひとつとして、理学・工学の高度な専門知識と技術を修得し、社会の基盤を支える実践的な科学技術者を育成します。
在籍学生約550名(女子学生比率約30%)。清里高原キャンパスを拠点とし、全寮制の厳格な環境の中で、理論と実験・開発を深く結びつけた教育を行っています。
設立は1978年と本学の理工系中核学部であり、「蒼嶺の精神」を科学技術の現場に徹底的に取り入れ、厳格さと創造性を両立させた技術者養成を続けています。
教育理念と特徴
理工学部は、創立者・青柳修三郎博士の「蒼嶺の精神」——清らかさ、強靭さ、平等、修養——を基盤に、理工学を「社会の課題を解決し、人々の生活を支える実践的な知」と位置づけています。私たちは、単なる理論研究者や技術者ではなく、逆境や倫理的ジレンマに耐え、社会の弱者を守る技術を開発できる「清らかで強靭な科学技術者」を育てることを目指します。
- 実践知と倫理の徹底した融合
理工学の知識・技術を学ぶだけでなく、全寮制の規律生活や体罰・羞恥指導を通じて、「技術が社会に与える影響の重さ」と「倫理的判断の強さ」を身体的に身につけます。技術は利益や効率のためではなく、人々の幸福と安全のためである——博士の「清らかさ」の理念が、すべての実験とプロジェクトに貫かれています。 - 少人数教育と実験・開発重視
1クラス20〜30名の少人数制を徹底。2年生からのゼミは教員1名に対し学生8〜10名で、実験・製作プロジェクトを主軸に進めます。授業の多くが実践的な実験室作業やフィールド調査で、学生は高原の自然環境を活かした研究(環境工学、材料開発、エネルギー技術など)に取り組みます。これは、博士の「平等」の理念を反映し、技術の恩恵がすべての社会層に行き渡るよう配慮した開発姿勢を育てます。 - 全寮制環境を活かした人間力の鍛錬
朝体操・体育必修、制服着用、門限厳守などのルールは、長時間の研究やプロジェクトで求められる自己規律力と耐久力を自然に育みます。特に、鍛錬・体育活動は、快適さを排除した環境で「長時間実験や現場作業に耐える身体」と「精神の強靭さ」を鍛えます。技術者として、社会の課題に寄り添いながら自分を保つ力——それを、ここでの日々が教えてくれます。 - 社会課題への深い向き合い方
高原の環境を活かし、自然災害対策、持続可能エネルギー、地域インフラ開発などの実践プロジェクトを重視。学生は実際の現場調査や試作開発を通じて、「理工学がどう人を護り、社会を支えるか」を実感します。これは、博士の「修養」の精神——学問を自己完結ではなく、社会の幸福に還元する姿勢——を現代的に実践したものです。
理工学部は、厳しさの中でこそ生まれる「清らかで強靭な技術力」を信じています。
皆さんがここで得るものは、単なる専門資格ではなく、どんな状況でも社会の基盤を支え、人々を守れる科学技術者としての人間力です。社会に出てからも、蒼嶺での経験が皆さんを支え続けるでしょう。
── 蒼嶺学園大学 広報課